Google Merchant CenterとAgentic Commerceの違い
Google Merchant Center(GMC)向けの商品フィードをすでに運用している場合、それを ChatGPT 向けにも使えるかは気になるところです。どちらも「1行1商品で、ID・商品名・価格・在庫・画像を渡す」点は同じですが、列名・値の書き方・バリエーションの表し方が異なります。ここでは OpenAI の Product Feed 仕様(Stable) と比べて説明します。
OpenAI の2つの取り込み形式
| OpenAI 形式 | Google-compatible 形式 | |
|---|---|---|
| 列名 | OpenAI の列名(item_id・url など) | GMC の列名(id・link など) |
| ファイル | Parquet(推奨)・JSONL・CSV・TSV(gzip 圧縮) | CSV・TSV・タブ区切りの .txt(gzip 可)。XML・スプレッドシートは不可 |
| 使える条件 | 標準の形式 | 登録したフィードについて OpenAI が利用を認めた場合のみ |
| 商品ごとの掲載制御 | 検索・チェックアウトの対象を商品ごとに指定できる | 取り込まれた商品はすべて検索対象。チェックアウトは対象外 |
Google-compatible 形式でも、OpenAI が受け付けるのは GMC 仕様の一部です。1回のアップロードにはどちらか1つの形式しか適用されず、行ごとに混ぜることはできません。以下では主に OpenAI 形式に変換する場合の違いを説明し、Google-compatible 形式の注意点は最後にまとめます。
列名の違い
GMC の列名のうち、次のものは OpenAI 形式では名前が異なります。
id→item_id:OpenAI 形式でも受け付けられますが、正式名は item_id ですlink→url:OpenAI 形式では使えませんimage_link→image_url:OpenAI 形式では使えませんadditional_image_link→additional_image_urls:OpenAI 形式では使えませんitem_group_id→group_id:OpenAI 形式でも受け付けられますが、variant の指定方法が異なります(下記)
必須項目の違い
OpenAI 形式では、次の9項目がすべての商品で必須です。GMC では商品によって任意の場合がある brand と、GMC にはない販売者名 seller_name も必須になります。
item_id・title・description・url・brand・seller_name・image_url・availability・price
値の書き方の違い
- 在庫状態:予約販売は GMC では
preorder、OpenAI 形式ではpre_orderです。OpenAI 形式では在庫状態が分からない商品にunknownも使えます。 - 価格:どちらも「金額+半角スペース+通貨コード」(例:
12800 JPY)で書きます。OpenAI 形式では、通貨で使える桁数を超える小数は書けません(日本円なら小数なし)。 - 掲載先の指定:OpenAI 形式には、ChatGPT の検索に出すか(
is_eligible_search)、チェックアウトの対象にするか(is_eligible_checkout)を商品ごとに指定する項目があります。値は小文字のtrue/falseで、省略すると検索は対象、チェックアウトは対象外として扱われます。
バリエーションの表し方
GMC では item_group_id と color・size などの列でバリエーションを表します。OpenAI 形式では group_id に加えて、バリエーションがあることを示す listing_has_variations と、属性を JSON で持つ variant_dict(例:{"color":"ネイビー","size":"M"})を使います。GMC のフィードを流用するときに、最も作り直しが必要になりやすい部分です。
Google-compatible 形式で出すときの注意
- GMC でよく使う XML(RSS・Atom)形式や Google スプレッドシートは使えません。CSV・TSV で書き出し直し、列名に
g:は付けません。 id・title・description・link・image_link・availability・price・brandがすべての行で必須です。GMC では任意の場合があるbrandも空にできません。- 在庫状態は
in_stock・out_of_stock・preorder・backorderのみで、unknownは使えません。preorder・backorderにはavailability_dateが必要です。 gtinかmpnが必要です。識別子のない商品はidentifier_existsをnoにします。- 販売者名には OpenAI に登録した事業者名が使われます。フィードの
seller_nameでは上書きできません。 - 取り込まれた商品はすべて検索の対象になり、
is_eligible_search=falseを書いても除外できません。ChatGPT に出したくない商品は、フィードに含めないようにします。
既存のGMCフィードを流用するときの注意
- GMC の補助フィードや管理画面のルールで値を加工している場合、元のフィードには反映されていません。流用するのは最終的に GMC に取り込まれている値にします。
- GMC で「承認済み」でも、OpenAI 形式で必須の項目が埋まっているとは限りません。
brand・seller_nameの空欄は特に起きやすい不備です。どちらの形式で出すかは、OpenAI の登録時に確認してください。 - Google 側も、AI Mode や Gemini での購入に向けて UCP(Universal Commerce Protocol)と対応する属性を追加しています。GMC のフィードは今後も Google 向けに必要なので、OpenAI 向けは別のファイルとして書き出すと管理しやすくなります。
本ガイドは 2026年10月時点の公開情報をもとにしています。GMC・OpenAI とも仕様は更新されるため、作成時は最新の公式リファレンスも確認してください。
変換したフィードを検証する
OpenAI 商品フィード検証ツール は OpenAI 形式としてフィードを検証します(Google-compatible 形式の検証には対応していません)。GMC の列名(link・image_link など)や preorder のような値が残っている場合も、OpenAI 形式での正しい書き方を案内します。必須項目の詳細は「商品フィード(Product Feed)とは」を参照してください。